レッドウィングのお手入れ vol.1 (2010.01.19) [OTEIRE - MAINTENANCE]
みなさん、こんにちは。カタギリです。
今日はいきなり始めちゃいます。
最近、何かの雑誌の影響からか、レッドウィングのケア用品を探しに来られるお客様がっと増えてきました。
それ自体は大変良い心掛けである!!
とうなずいている偉そうな私ですが、お話をうかがうと「むむむ?」と思うこともあります。
何が「むむむ?」なのかと言うと、「そこまではやる必要ないですよ?」という感じなんですね。
おそらく雑誌などに「こういうふうにやりなさいっ」的なことが書いてあるからだと思いますが、それにしても手数が多い。
というわけで、今日は「カタギリ式レッドウィングのお手入れ オイルド・レザー編」を疲労披露したいと思います。
あくまで「カタギリ式」なので、人それぞれベストなやり方、というのはあるとは思いますが、最低限こんなふうに手入れしてやればいいと思います。披露する前に言っておきますが、けっこう適当です。タナベやイシイも似たようなもんだと思いますけど(笑)。
それではスタート!!
え~まずは用意するもの。
・REDWING LEATHER DRESSING¥1,575
・REDWING BRUSH ¥1,365
・着なくなったTシャツ ×1
以上です。
レッドウィングのレザー・ドレッシングはミンク・オイルに蜜蝋と松ヤニをミックスしたもので、天然成分だけで作られています。自然なツヤがでて浸透性も良く、化学的な何かを使っていないので、革にも優しいです。
ブラシもレッドウィングのもの。これが毛質といいサイズといい一番使いやすいです。あと価格も真っ当です。このブラシはホコリを払うのに使います。
ポイントはこの“着なくなったTシャツ”ですね。これを使ってオイルを塗ってやるんですが、こういう『毛足が短くて柔らかい布』が一番いいです。
タオルみたいな毛足の長いものだと、靴のほうに毛がついてしまいます。たまに「オイルを塗る用の布って販売していませんか?」というお客様もいらっしゃいますが、わざわざ買う必要もないと思います(というか取り扱っておりません)。ムダにお金を使わずに、ボロボロになったTシャツを使ってください。家にありますよね?
で、今回は私の愛するこいつを触ってやろうと思います。
たびたび登場Myペコスです。
本当は今日は違うネタを考えていたのですが、今朝「あ、これにオイル塗ってやらなきゃな…」と思ったのがきっかけで、この企画が始まりました(笑)。
まずは、診察。キズや革が乾いた部分を確認します。
キズ有。
ちょい乾き気味。
細かいスレ有。
この辺が今回“オイルを塗ってやるべきところ”です。つまり…
革が乾いている部分、もしくはキズがついている部分に塗ってやるだけでいい
↑ ひとつめのポイントです。
オイルを塗ってやる前に、ブラッシングをします。ホコリを払ってやるためです。
次に指にTシャツを巻きます。私は人差し指1本でやりますが、イシイは+中指の2本だそうです。2本のほうが良い、という説もありますが、まぁ細かい話なのでなんでも良いです。
オイルを少量…
とります。気合の表れなのか、いつもより多めにとってしまいました。もっと少しでいいです。
あとは乾いた部分やキズのところに薄く塗ってやるだけです。
あくまで薄くです。
多めに塗ってやりたい気持はわからなくはありませんが、それはまさに“余分”ってもんです。
毎回毎回多めに塗ると、しだいに革がベタついてきます。いくらレッドウィングの革でも、それではすぐにダメになってしまいます。
はい、これで作業はおしまいです。
ここで、仕上がりを見る前にとても大事な手順が残っています。
指にかすかに残るレザー・ドレッシングのオイニーをクンクンします。
私はこれをやらずにはいられません。
さて、仕上がりを見てみましょう。
キズが目立たなくなりました。
乾いていた部分に潤いがよみがえりました。
細かいスレも目立たなくなりました。
ここで、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、
この筒部分、今回はここは何にも手をいれていません。
なぜなら、手を入れる必要がないからです。
キズもないし、乾いてもいない。
それなら、何もしない。
その鷹揚さが大事です。
毎回、全体にオイルを塗ってやる必要はないんです。
必要なときに、必要なところだけ、少し塗ってやればいいんです。
さらに、今回は「レッドウィングのお手入れ」という企画なので、これも付け加えなくてはいけません。
私は、ワークブーツに汚れ落とし、はしなくても良いと思います!
汚れてナンボのワークブーツ。キレイにして格好良いですか?
汚いくらいの方が絶対に格好良いでしょう。
どうしても汚れを落としたい、という方はもちろんいいんですが、「なんとなく汚れてきたから、落とした方がいいかな…?」という方はストップです。
しつこいようですが、ワークブーツですから。
というわけで、いかがだったでしょうか、「レッドウィングのお手入れ」。今回のやり方は、
や、
も共通です。
スエードやヌバックはまた別ですが、オイルド・レザーは今回のやり方でいけます。
をしっかりと頭に叩き込んで、レッドウィングを長~く履いてやってください。
そう。長持ちの秘訣は、
程よいお手入れ
これに尽きます。
やり過ぎ、やらな過ぎにご注意ください。
まだクンクンしている男。
それでは、また。
カタギリ
今日はいきなり始めちゃいます。
最近、何かの雑誌の影響からか、レッドウィングのケア用品を探しに来られるお客様がっと増えてきました。
それ自体は大変良い心掛けである!!
とうなずいている偉そうな私ですが、お話をうかがうと「むむむ?」と思うこともあります。
何が「むむむ?」なのかと言うと、「そこまではやる必要ないですよ?」という感じなんですね。
おそらく雑誌などに「こういうふうにやりなさいっ」的なことが書いてあるからだと思いますが、それにしても手数が多い。
というわけで、今日は「カタギリ式レッドウィングのお手入れ オイルド・レザー編」を
あくまで「カタギリ式」なので、人それぞれベストなやり方、というのはあるとは思いますが、最低限こんなふうに手入れしてやればいいと思います。披露する前に言っておきますが、けっこう適当です。タナベやイシイも似たようなもんだと思いますけど(笑)。
それではスタート!!
え~まずは用意するもの。
・REDWING LEATHER DRESSING¥1,575
・REDWING BRUSH ¥1,365
・着なくなったTシャツ ×1
以上です。
レッドウィングのレザー・ドレッシングはミンク・オイルに蜜蝋と松ヤニをミックスしたもので、天然成分だけで作られています。自然なツヤがでて浸透性も良く、化学的な何かを使っていないので、革にも優しいです。
ブラシもレッドウィングのもの。これが毛質といいサイズといい一番使いやすいです。あと価格も真っ当です。このブラシはホコリを払うのに使います。
ポイントはこの“着なくなったTシャツ”ですね。これを使ってオイルを塗ってやるんですが、こういう『毛足が短くて柔らかい布』が一番いいです。
タオルみたいな毛足の長いものだと、靴のほうに毛がついてしまいます。たまに「オイルを塗る用の布って販売していませんか?」というお客様もいらっしゃいますが、わざわざ買う必要もないと思います(というか取り扱っておりません)。ムダにお金を使わずに、ボロボロになったTシャツを使ってください。家にありますよね?
で、今回は私の愛するこいつを触ってやろうと思います。
たびたび登場Myペコスです。
本当は今日は違うネタを考えていたのですが、今朝「あ、これにオイル塗ってやらなきゃな…」と思ったのがきっかけで、この企画が始まりました(笑)。
まずは、診察。キズや革が乾いた部分を確認します。
キズ有。
ちょい乾き気味。
細かいスレ有。
この辺が今回“オイルを塗ってやるべきところ”です。つまり…
革が乾いている部分、もしくはキズがついている部分に塗ってやるだけでいい
↑ ひとつめのポイントです。
オイルを塗ってやる前に、ブラッシングをします。ホコリを払ってやるためです。
次に指にTシャツを巻きます。私は人差し指1本でやりますが、イシイは+中指の2本だそうです。2本のほうが良い、という説もありますが、まぁ細かい話なのでなんでも良いです。
オイルを少量…
とります。気合の表れなのか、いつもより多めにとってしまいました。もっと少しでいいです。
あとは乾いた部分やキズのところに薄く塗ってやるだけです。
あくまで薄くです。
多めに塗ってやりたい気持はわからなくはありませんが、それはまさに“余分”ってもんです。
毎回毎回多めに塗ると、しだいに革がベタついてきます。いくらレッドウィングの革でも、それではすぐにダメになってしまいます。
はい、これで作業はおしまいです。
ここで、仕上がりを見る前にとても大事な手順が残っています。
指にかすかに残るレザー・ドレッシングのオイニーをクンクンします。
私はこれをやらずにはいられません。
さて、仕上がりを見てみましょう。
キズが目立たなくなりました。
乾いていた部分に潤いがよみがえりました。
細かいスレも目立たなくなりました。
ここで、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、
この筒部分、今回はここは何にも手をいれていません。
なぜなら、手を入れる必要がないからです。
キズもないし、乾いてもいない。
それなら、何もしない。
その鷹揚さが大事です。
毎回、全体にオイルを塗ってやる必要はないんです。
必要なときに、必要なところだけ、少し塗ってやればいいんです。
さらに、今回は「レッドウィングのお手入れ」という企画なので、これも付け加えなくてはいけません。
私は、ワークブーツに汚れ落とし、はしなくても良いと思います!
汚れてナンボのワークブーツ。キレイにして格好良いですか?
汚いくらいの方が絶対に格好良いでしょう。
どうしても汚れを落としたい、という方はもちろんいいんですが、「なんとなく汚れてきたから、落とした方がいいかな…?」という方はストップです。
しつこいようですが、ワークブーツですから。
というわけで、いかがだったでしょうか、「レッドウィングのお手入れ」。今回のやり方は、
や、
も共通です。
スエードやヌバックはまた別ですが、オイルド・レザーは今回のやり方でいけます。
をしっかりと頭に叩き込んで、レッドウィングを長~く履いてやってください。
そう。長持ちの秘訣は、
程よいお手入れ
これに尽きます。
やり過ぎ、やらな過ぎにご注意ください。
まだクンクンしている男。
それでは、また。
カタギリ
良い企画ですねー。
昨今デフレデフレとうるさいですが、安物と真っ当な製品の差はエイジングの
部分で違ってきますものね。
私もレッドウィングはブラッシングと少量のミンクオイルで良いと思いますが、
一度15年選手のアイリッシュセッターを伊勢丹の最上階の方でやってる
ウォータークリーニングに出したところ、蓄積した汚れやクリームがとれて
さっぱりしました。
10年越えのベテラン選手は一度出してみると良いですよ。
※20年越えのレッドウィング8175は改造手術を行いました(笑)
春や秋のハイキングに使ったり雨の日靴に使っていたので中底の中のリブや
らコルクやらが先端の方とかボロボロだったようですが、全て取り替えました。
雨に耐えるのはアッパーのオイルドレザーの部分のようで、レッドウィングと
言えども、雨の日対策はきちんとした方が良いようです。
改造手術には一足分買える費用がかかりましたが、超かっこよくなりました。
基本、レッドウィングのアッパーは適当な手入れで20年以上持ちますね。
by メメント森 (2010-01-20 08:26)
ワタクシのフェイスもテキトーなお手入れで半世紀もちました。
やはり、元がいいものはなかなかヘタレません。
by ジュリア (2010-01-20 10:50)
◎メメントさま そうなんです。
デフレデフレとうるさい世の中ですが、真っ当なものを長く使うことの
意味、というものをもう一度よく考えていただきたいですね。
今回ご紹介したのはカタカナでいうところの「デイリー・ケア」ってな
もんなので、エマージェンシーな事態のときには、もちろんそれなりの
ケア(&改造手術?)もいいのかもしれませんね。
大事なのは普段のお手入れ。
◎ジュリアさま そうなんです。
元がいいものは時が経ってもヘタれません。
ただそうはいうものの、やはりどんなものにも限界はあると…
ゴホゴホ。
カタギリ
by northernisland (2010-01-20 11:18)
ワークブーツだからと言って、製品寿命を縮めるような汚れ放置を推奨するのもどうかと。。
ま、ファッションで履いてる時点で、好きに履けば良いんだけどね
by L (2017-03-21 18:01)