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カタギリのシュー・ケア話 ~ちょっとだけアンティーク仕上げ~  (2010.04.20) [OTEIRE - MAINTENANCE]

みなさん、こんにちは。カタギリです。

ようやく新潟も暖かくなってきました。

まぁ当然ですよね、4月も半ばですから。

暖かくなってくれないと困ります。


さて、今日は久しぶりのシュー・ケア特集です。

といっても今日ご紹介するのは、今までの「基本的にこれはしておいて損はないですよ」的なものではなく、言ってみれば「こういうのもありなんじゃないでしょうか。」的なところです。

それはそう。

アンティーク仕上げ

です。

どういうものかというと、簡単に言えば、靴の色を部分的に変えて表情に深みを出す、という手法です。

イタリア靴なんかによく見られる手法です。

よく我々が「ちょっと濃いめのクリームを部分的に使ってやると、雰囲気でますよ」みたいなことを言いますが、これのことですね。

で、やり方はというと色々あるわけなんです、これが。

しかも、効果もマチマチ。

がっつり色を変えたり、あるいはちょっとだけにしておいたり。


で、今日は“ちょっとだけ”バージョンをご紹介しようと思います。

なぜかというと、がっつり色を変えるのが個人的に好きではないからです。

その辺は単純に“好み”の問題なので、がっつり変えたい人は変えてください。

正解はありません。


antique 001.jpg

antique 005.jpg

今日はこの2足でやろうと思います。

というか、この2足に関してはいつも“ちょっとだけアンティーク仕上げ(以後、「TAS」笑)”をやってるんですけど、改めてご紹介します。

コツとしては、あくまで「部分的に変える」ということです。

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まずつま先。

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ボール・ジョイントと呼ばれるワキ部分。

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カカトなんかもやってやるといいでしょう。

このあたりを濃くしてやると立体感もでて、いい感じになります。

で、まずは上のチャッカの場合。

普通でしたら「ミディアム・ブラウン」や「ダーク・ブラウン」のクリームを使ってやる革の色ですが、今日は…

antique 011.jpg

黒でいきます。

いきなり真っ黒にはならないのでご安心ください。

で、シャカシャカと塗ってやるわけです。

仕上がりがこちらです。

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トゥ。

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ボール・ジョイント。

antique 014.jpg
カカト。

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わかりますかね?


次はモールトンをやってみます。

同じようにトゥ、ボール・ジョイント、カカトにクリームを塗っていきます。

antique 016.jpg
タンのモールトンは、通常でしたら「ミディアム・ブラウン」のクリームがちょうどよいのですが、今回はTASということで「ダーク・ブラウン」を使います。

で、どうなるかというと…

antique 017.jpg

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トゥ。

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ボール・ジョイント。

で、このクリーム(ビー・ワックス)は乾いてから乾拭きしてやると…

antique 021.jpg
ツヤ・光沢が出ます。力を入れて乾拭きするとより光沢は強くなります。


履いてみましょう。

100418 001.jpg

100418 002.jpg
ありゃ、効果が全然わからないですね。

もっとがっつりやれば良かったかな。

チャッカはどうでしょうか。

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これはわかりやすいですね。

つま先がちょっと濃くなっています。なかなか格好良いではないですか。

これをもっと濃淡つけると、〇ルルッティみたいな感じになります。私はそういう感じにはしたくないので、このへんでやめておきます。

タナベやイシイはまたそれぞれ別のやり方でしょうし、ホント人それぞれなんです。

そもそもがやらなくてもいいものですし。

ただ、もし「あ、こういうのもありかもな。」と思われたら試してみてはいかがでしょうか。

いきなり濃くなったりはしないので、大丈夫ですよ。

靴の手入れがさらに楽しくなります。

ネットで検索してみると、色々やり方も出てきますので。


〇カタギリ写真館
桜の季節ですね。

で、今年の桜の写真は間に合わなかったので、過去のものを探したのですが、これが全然見当たらない。

思い返してみると、これまでほとんど桜の写真を撮っていないことが判明。

何人なんだ、貴様はと。

非国民がと。

お叱りはもっともですが、撮っていないものはしょうがない。

なので得意のお散歩写真でも載せましょうか。季節は関係なく。


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夕暮れの住宅街を歩いていると、目にとまるものがたくさんあります。

目、だけでなく音や匂いなんかもそうですね。

よく「カレーの匂いが…」とか言いますが、そんなありきたりなイメージよりも…なんていうんでしょうか。小学生が路地をパタパタ走っていく音だとか、突然漂ってくるどこかの家の庭の草花の匂いだとか、もっと“なんてことない情景”に心ひかれます。

自転車に鋭角に夕日が当たり、サドルの質感がミョーにリアルに見えたり。

住宅地にあるちょっとした畑(新潟にはあるんです。)の片隅の花が、ダークな雰囲気だったり。

そう、散歩写真の醍醐味はこれです。ただ「自転車」、「花」と見るのではなく、「質感がグッドな自転車(と壁)」、「ダークな香りを漂わす花」という受け取り方をするわけです。勝手に。

妄想?

そうともいえるかもしれません。


それでは、また。

カタギリ



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