続・スエード靴の汚れ落とし 社長命令編 (2009.08.07) [OTEIRE - MAINTENANCE]
みなさん、こんにちは。カタギリです。
新潟では今日から新潟祭が始まります。今日7日は民謡流し、明日8日は住吉行列や市民みこし、そして9日は大花火大会、夏の一大イベントですね。ただ、今日は朝からずーっと雨が降っています。予報でも夜までずーっと雨です。早朝なんて大雨でした。こりゃあ民謡流しは中止か!?なんとか晴れてほしいもんですね。梅雨も明けたんですから。
さて、今日はまたスエードの汚れ落としをしたいと思います。
いえ、今のは間違いです。「したい」とは思っていません。
タナベ (前回のブログを見て)「へぇ~キレイになるもんだなぁ。」
カタギリ 「ええ、スプレー式だけでもけっこうイケますよ。」
タナベ 「じゃあこれキレイにして。」
カタギリ 「はい?」
タナベ 「で、ブログにのせたらいいじゃん。」
カタギリ 「…。」
そこで渡されたのがこちら。
タナベが20数年履いているレッド・ウィングの1188です。この汚さ。排ガス、油、ホコリ、その他もろもろが幾重にも重なり合って、なんだかよくわからない状態になっています。
ほら。
ほら。
ほぅら。
ほぅら。汚いでしょう?
なぜこんなになるまで放っておいたのか、そしてなぜワタシがキレイにしてやらなければいけないのか、色々な疑問は湧いてきますが、それをグッと飲み込むのが平和主義者カタギリです。
これを手渡されたワタシはまず、作戦を練りました。
1.これはスプレー式では足りないぞ。
2.全体を洗い上げてやらなければいけないな。
3.ってことはスエード・シャンプーか。
4.めんどくさいな…。
というわけで今回使用したのはこちらです。
M.MOWBRAY SUEDE&NUBAK SHAMPOO ¥1,575
とにかくまずはこれを使って全体的に汚れを落として、それから細部をスプレー式でやってやればいいんじゃないでしょうか。
用意するものはこちらです。
・靴
・ブラシ
・シャンプー
・水
・スポンジ
スポンジは靴用の高級なものじゃなくても、百円均一の台所用みたいなので充分事足ります。
まず最初にブラッシングをしてホコリをザッと落としてやります。が、しかし。
ケホッ。
ゲホッ。
ゲホッ!
グェホッ!!!ゲホッ!オエェェェ!
20数年のあれこれがここぞとばかりに舞い上がり、ワタシの気管を容赦なく襲います。このあと原因不明の頭痛と吐き気に悩まされたことは言うまでもありません。
気を取り直してシャンプーを始めたいと思います。
まずは靴全体を湿らせます。
スポンジにシャンプーを数滴垂らして泡立てます。しっかり泡立てます。
靴の表面を泡でこすってやります。
泡が消えるまで全体をクリーニングします。写真ではなんだかベチョベチョにしてるみたいに見えますが、水をこぼしてしまっているだけです。靴自体をあまり濡らしすぎてもいけません。あくまで「泡で洗う」ということをお忘れなく。
…。モチベーションは低めです。
泡が消えたらよく絞ったスポンジで、表面に残ったシャンプーの成分と汚れを拭き取ります。そして乾くまで待ちます。
で、乾いたらブラッシングをして毛を起こし、毛並みを整えます。
ここからさらにスプレー式のほうで細部の落ちにくい汚れをゴシゴシ擦ってやり、完成したのがコチラ。
ほら、キレイになったでしょう?
…え?「まだ汚いままじゃないか」って?
メチャクチャきれいになってるじゃないですか!比べてみますよ?
これビフォー。
これアフター。
ほら。
ほらほら。
ほらね?
たしかに絶対値で見て「キレイ」とはいえないかもしれませんが、これなら「味」の範疇で捉えてもいいと思います。
クライアントに納品。
カタギリ 「汚れ落とし完了しました。」
タナベ 「これは…キレイになったのか?」
カタギリ 「何を言ってるんですか!劇的にビフォーアフターしてるじゃないですか!」
タナベ 「あぁ、言われてみれば…。」
カタギリ 「…。」
悔しさのあまり、握り締めたコブシから赤いものが流れたことは言うまでもありません。
ご覧いただいておわかりのように、こんなに汚い靴でもかなりキレイになります。この後、スエードカラー・フレッシュで革に栄養を与えて、防水スプレーをしてやれば完璧。このシャンプーはスエードの質感を損なうことなく汚れを落としてくれます。しかもモチベーションに関係なく(当たり前か)。
レッド・ウィングのワーク・ブーツなんかだったら、ある程度の汚れは気にするべきではないのですが(むしろ汚れた方が格好良い)、ドレス・シューズなんかが汚れてしまった場合もこれは使えます。そんなときは是非ぜひ。
しかし!なにより大事なのは「予防」です。靴をおろすときに防水スプレーをしてやりましょう。水をはじくだけでなく、落としにくい汚れも付きにくくなります。その上で汚れてしまった、というときにシャンプーやスプレーが役立ちます。
あまり神経質になっても仕方が無いし、楽しくもないですが、もし汚れが気になったらいちおうこんなのもあります、ということで。
それでは、また。
カタギリ
新潟では今日から新潟祭が始まります。今日7日は民謡流し、明日8日は住吉行列や市民みこし、そして9日は大花火大会、夏の一大イベントですね。ただ、今日は朝からずーっと雨が降っています。予報でも夜までずーっと雨です。早朝なんて大雨でした。こりゃあ民謡流しは中止か!?なんとか晴れてほしいもんですね。梅雨も明けたんですから。
さて、今日はまたスエードの汚れ落としをしたいと思います。
いえ、今のは間違いです。「したい」とは思っていません。
タナベ (前回のブログを見て)「へぇ~キレイになるもんだなぁ。」
カタギリ 「ええ、スプレー式だけでもけっこうイケますよ。」
タナベ 「じゃあこれキレイにして。」
カタギリ 「はい?」
タナベ 「で、ブログにのせたらいいじゃん。」
カタギリ 「…。」
そこで渡されたのがこちら。
タナベが20数年履いているレッド・ウィングの1188です。この汚さ。排ガス、油、ホコリ、その他もろもろが幾重にも重なり合って、なんだかよくわからない状態になっています。
ほら。
ほら。
ほぅら。
ほぅら。汚いでしょう?
なぜこんなになるまで放っておいたのか、そしてなぜワタシがキレイにしてやらなければいけないのか、色々な疑問は湧いてきますが、それをグッと飲み込むのが平和主義者カタギリです。
これを手渡されたワタシはまず、作戦を練りました。
1.これはスプレー式では足りないぞ。
2.全体を洗い上げてやらなければいけないな。
3.ってことはスエード・シャンプーか。
4.めんどくさいな…。
というわけで今回使用したのはこちらです。
M.MOWBRAY SUEDE&NUBAK SHAMPOO ¥1,575
とにかくまずはこれを使って全体的に汚れを落として、それから細部をスプレー式でやってやればいいんじゃないでしょうか。
用意するものはこちらです。
・靴
・ブラシ
・シャンプー
・水
・スポンジ
スポンジは靴用の高級なものじゃなくても、百円均一の台所用みたいなので充分事足ります。
まず最初にブラッシングをしてホコリをザッと落としてやります。が、しかし。
ケホッ。
ゲホッ。
ゲホッ!
グェホッ!!!ゲホッ!オエェェェ!
20数年のあれこれがここぞとばかりに舞い上がり、ワタシの気管を容赦なく襲います。このあと原因不明の頭痛と吐き気に悩まされたことは言うまでもありません。
気を取り直してシャンプーを始めたいと思います。
まずは靴全体を湿らせます。
スポンジにシャンプーを数滴垂らして泡立てます。しっかり泡立てます。
靴の表面を泡でこすってやります。
泡が消えるまで全体をクリーニングします。写真ではなんだかベチョベチョにしてるみたいに見えますが、水をこぼしてしまっているだけです。靴自体をあまり濡らしすぎてもいけません。あくまで「泡で洗う」ということをお忘れなく。
…。モチベーションは低めです。
泡が消えたらよく絞ったスポンジで、表面に残ったシャンプーの成分と汚れを拭き取ります。そして乾くまで待ちます。
で、乾いたらブラッシングをして毛を起こし、毛並みを整えます。
ここからさらにスプレー式のほうで細部の落ちにくい汚れをゴシゴシ擦ってやり、完成したのがコチラ。
ほら、キレイになったでしょう?
…え?「まだ汚いままじゃないか」って?
メチャクチャきれいになってるじゃないですか!比べてみますよ?
これビフォー。
これアフター。
ほら。
ほらほら。
ほらね?
たしかに絶対値で見て「キレイ」とはいえないかもしれませんが、これなら「味」の範疇で捉えてもいいと思います。
クライアントに納品。
カタギリ 「汚れ落とし完了しました。」
タナベ 「これは…キレイになったのか?」
カタギリ 「何を言ってるんですか!劇的にビフォーアフターしてるじゃないですか!」
タナベ 「あぁ、言われてみれば…。」
カタギリ 「…。」
悔しさのあまり、握り締めたコブシから赤いものが流れたことは言うまでもありません。
ご覧いただいておわかりのように、こんなに汚い靴でもかなりキレイになります。この後、スエードカラー・フレッシュで革に栄養を与えて、防水スプレーをしてやれば完璧。このシャンプーはスエードの質感を損なうことなく汚れを落としてくれます。しかもモチベーションに関係なく(当たり前か)。
レッド・ウィングのワーク・ブーツなんかだったら、ある程度の汚れは気にするべきではないのですが(むしろ汚れた方が格好良い)、ドレス・シューズなんかが汚れてしまった場合もこれは使えます。そんなときは是非ぜひ。
しかし!なにより大事なのは「予防」です。靴をおろすときに防水スプレーをしてやりましょう。水をはじくだけでなく、落としにくい汚れも付きにくくなります。その上で汚れてしまった、というときにシャンプーやスプレーが役立ちます。
あまり神経質になっても仕方が無いし、楽しくもないですが、もし汚れが気になったらいちおうこんなのもあります、ということで。
それでは、また。
カタギリ
2009-08-07 11:14
nice!(2)
コメント(2)
いつもセンスの良さに笑わせてもらっています。
そうですね。ここまで仕上げると、
後は味と割り切ってでいいでしょうね20年物ですので。
さらに汚れを落すなら、もう一度全体を洗ってから
スエード・ヌバック用ワイヤーブラシ→
ウォーリー・スエードカラーフレッシュ ニュートラル
を吹いて乾かさずに全体染み込んでから直ぐにまたワイヤーブラシ
をひたすら繰り返せばもっと肌色になりますかね。多分。
by 通りす狩り (2009-08-07 16:43)
通りす狩りさま ありがとうございます。ノーザン・ブログのどこにセンスを感じたのかが気になって仕方がないですが(笑)。
本当にキレイにしたい、できるだけ新品の状態に近づけたい、というのであればそこまでやってしまってもいいかもしれませんね。
まぁレッド・ウィングなので、あまりキレイにしてしまうのもいかがなものか、と考えて、ここでやめておいたというのが半分。
「匙を投げた」「やる気を失った」というのが残りの半分です(笑)
自分の靴だったら納得がいくまでやるんですけどね。
なんて書くとまた怒られるかな…。
でも(自分のだったら)靴の手入れってホント楽しいですよね。好きです。
カタギリ
by northernisland (2009-08-07 17:39)