貴重な休み返上でシュー・ケアの講習会に (2009.04.16) [SHOES]
みなさん、こんにちは。イシイです。
今日の当ブログのカテゴリーを見て、おやっとおもわれたアナタは、なかなか鋭いです。
イシイはいつもカテゴリー『ＬＩＦＥ』のバカ・ネタ専門ではないのか?と突っ込みをいれられそうですが、最近は、タナベもノーザン、ハワイイ出店や(本気にしているかたがいて、オメデトウと言われてしまいました)やトリュフ発見なんかのバカ・ネタ仕込んだり、カタギリは凄い岩場だらけのとこにひとりで冒険に行ったりと、なんか微妙な三人のネタの棲み分けがあったのに、最近は二人にちょっとやられてるかんじです。
こーなったら、ワタシも今度は犬を飼って・・・名前はマロンちゃんなんかがいいかな。毎日散歩に行って、『お肉が食べたい』なんてブログに書いたり・・・あとは、カタギリよりもっと凄いところに行って、谷底に落ちたり、骨の一本や二本折ったり・・・。
なんてことしてたら、身体がもたないので、久々にマジメにいってみます。
先週の水曜日に、R&Dの(←シュー・ケア用品を卸している会社です)主催する、シュー・ケアの講習会があったので、ワタシの貴重なお休みを返上して行ってまいりました。
イシイはいつも遊んでばかり、とおもっていたアナタ、実はワタシのお休みはこんな風にお仕事をしている場合がほとんどなんです。
政令指定都市の新潟市の市民にはお馴染みの万代シティにあらわれたオヤジ二人
今回は、日本でも有数のウェスタン・ブーツ(COWBOY BOOT)のリペアラーのCLAW POINTさんのお誘いを受けて参加させていただきました。
シュー・リペアのテクニックだけではなくファッションもアメリカ仕込みのCLAW POINTさま、キマッテますね。
(無理にお願いして写真を撮らせていただきました。)
会場はこの万代シティ内にあります。
まずは名刺交換。お休みなのに本当に仕事熱心、いや仕事中毒のワタシです。
会場はこんなカンジ。
何かの受験会場のようです。洋服屋とか、靴屋さん向けの講習会なので多くのショップ店員が集まりました。
『ノーザンのあのオヤジ来てるぜ』とか『あそこのショップ・スタッフ、まだあんな格好して、恥ずかしくねえのか』
といった、ショップ店員同士のイガミ合いが火花を散らす、緊張感に包まれた雰囲気です。←ウソです。みんな和気藹々と和やかなムードです。
前半は
イケメン講師による講習です。
ワタシも真剣にメモをとります。
とおもいきや、
前に座っている美人のオネーチャン二人組が気になります。気になる、といってもスタイルは左の子、顔は右の子が好みだな～なんて、おもっているわけではけっしてなくって、最近のオンナノコのトレンドなどはどんなだろうと観察・調査しているわけです。あくまで仕事です。
オネーチャン達もワタシのことが気になるようです。『うしろのオヤジ、イケてるよね～』などとヒソヒソ話すのが聞こえてきます(妄想)。
さて後半はいよいよ実技です。
各自持ち寄った靴のお手入れです。ありとあらゆるシュー・ケア・グッズが揃っています。
ワタシはまず
カタギリに借りた、ノーザン別注クロケットのスターリングのお手入れを。
デニムの色が付いて、コキタナイです。
ワタシの靴じゃないので、ブログ用に実験と称して、バケツの水でジャブジャブ
してさしあげようかとおもいましたが、かわいそうなので
まずは
スウェード用のワイヤー・ブラシで革に『傷を付け直す』ようなカンジでブラッシングします。スウェードなどの起毛素材はもともと、革をザラザラに毛羽立たせてあるので、結構思い切ってブラッシングしちゃって大丈夫です。
※但し、ディア・スキンのスウェードなどは繊細なので使わない方がいいでしょう。
汚れ落としを汚れたコキタナイ部分にスプレーします。
少し置いて汚れが浮き出たら、キレイな布でゴシゴシ擦ります。しつこい汚れは爪を立てるようにするといいです。
さっき聞いたばかりの話を、さも産まれたときから知っていたかのようにお客さまにお話するのも、重要なポイントです。
こんなにキレイになりました。
あの二人も、ワタシのテクニックに完全にヤられてしまったようです。フフっ、これしきのことでオレに惚れちまうなんて、ウブな子猫ちゃんたちだぜ、全く。 (完全なる妄想)
さてお次はのワタシのロブの『汚し』加工です。『汚れ』のワタシ向きか?
ペネレイト・ブラシを使って、(ワタシは普段は歯ブラシを使用）靴よりも濃い色のクリームを塗って、部分的に濃くしてムラ感を出して、靴に表情をつけます。
こんなふうにトゥ、指の付け根部分、羽、ヒール部を中心に部分的に汚すとカッコよく仕上がります。
お次は、レッド・ウィングです。
ヒマラヤ・ワックスをスプレーして
少し置いて、不純物が浮き出てきたら
キレイな布で乾拭きします。
ピカピカです。
でもワーク・ブーツはあまりピカピカなのもヘンなので、ワタシはこの方法よりも、普通にミンク・オイルを塗るほうが好みです。ちょっといい加減なくらいがいいです。
あとは、トゥ部分のみを油性のワックスを使ってピカピカにする
鏡面磨きの講習も行なわれましたが・・・ワタシはあんまり好きではありません。なんか原宿のカフェ・バーあたりで、片肘をついて、耳にかかった髪の毛をかきあげながら、トロピカル・ドリンクを飲んでいるヒトが履きそうなカンジで・・・・。
ここで誤解していただきたくないのが、カフェ・バーがダメということではなく、もちろん耳にかかった毛もトロピカル・ドリンクが悪いわけでもなく、ましてや原宿に非があるわけでもありません。
ただワタシにはこういうビシっと決めたスタイルは合わないということです。ワタシのような貧乏人がこれやったら、気になって下ばかり見て歩きそうです。
あくまで好みの問題なので、お好きなかたは是非やってみてください。
なんでもそうですが、トレンドだったり雑誌に載ったりしても、『自分のスタイルにあうか』、『自分の好みか』をよ～く考えてみる、それだけのことです。
なんでも鵜呑みにすると、例えばネクタイの結び方なんかそうですが、一人が小剣をずらすとほぼ98パーセントのショップ店員がそれにならい、ノットが小さくなると数時間後には全国のショップ店員のノットがあっという間に小さくなるという、驚くべき現象が起きています。
最初にやったヒトはカッコいいとおもうのですが・・・。
このスピード、普及率は、ファッションの街、ミラノの100倍以上と言われています・・・ってどうでもいいことなんですが(笑)。でもこの右ならえ現象、どうにかならんかね。情報収集もいいけど、自分の考えはないのか!って・・・・・ん、オマエだけには言われたくない？、そうですね失礼しました。
最後は、また
お土産(タダのモノ)を頂いて帰りました。
誘っていただいたCLAW POINTさま、主催のR&Dさま、たいへん勉強になりました。ありがとうございました。
みなさまも、靴磨きに関して、何かありましたら是非お店のほうへ。
ではでは、また。
イシイ
今日の当ブログのカテゴリーを見て、おやっとおもわれたアナタは、なかなか鋭いです。
イシイはいつもカテゴリー『ＬＩＦＥ』のバカ・ネタ専門ではないのか?と突っ込みをいれられそうですが、最近は、タナベもノーザン、ハワイイ出店や(本気にしているかたがいて、オメデトウと言われてしまいました)やトリュフ発見なんかのバカ・ネタ仕込んだり、カタギリは凄い岩場だらけのとこにひとりで冒険に行ったりと、なんか微妙な三人のネタの棲み分けがあったのに、最近は二人にちょっとやられてるかんじです。
こーなったら、ワタシも今度は犬を飼って・・・名前はマロンちゃんなんかがいいかな。毎日散歩に行って、『お肉が食べたい』なんてブログに書いたり・・・あとは、カタギリよりもっと凄いところに行って、谷底に落ちたり、骨の一本や二本折ったり・・・。
なんてことしてたら、身体がもたないので、久々にマジメにいってみます。
先週の水曜日に、R&Dの(←シュー・ケア用品を卸している会社です)主催する、シュー・ケアの講習会があったので、ワタシの貴重なお休みを返上して行ってまいりました。
イシイはいつも遊んでばかり、とおもっていたアナタ、実はワタシのお休みはこんな風にお仕事をしている場合がほとんどなんです。
政令指定都市の新潟市の市民にはお馴染みの万代シティにあらわれたオヤジ二人
今回は、日本でも有数のウェスタン・ブーツ(COWBOY BOOT)のリペアラーのCLAW POINTさんのお誘いを受けて参加させていただきました。
シュー・リペアのテクニックだけではなくファッションもアメリカ仕込みのCLAW POINTさま、キマッテますね。
(無理にお願いして写真を撮らせていただきました。)
会場はこの万代シティ内にあります。
まずは名刺交換。お休みなのに本当に仕事熱心、いや仕事中毒のワタシです。
会場はこんなカンジ。
何かの受験会場のようです。洋服屋とか、靴屋さん向けの講習会なので多くのショップ店員が集まりました。
『ノーザンのあのオヤジ来てるぜ』とか『あそこのショップ・スタッフ、まだあんな格好して、恥ずかしくねえのか』
といった、ショップ店員同士のイガミ合いが火花を散らす、緊張感に包まれた雰囲気です。←ウソです。みんな和気藹々と和やかなムードです。
前半は
イケメン講師による講習です。
ワタシも真剣にメモをとります。
とおもいきや、
前に座っている美人のオネーチャン二人組が気になります。気になる、といってもスタイルは左の子、顔は右の子が好みだな～なんて、おもっているわけではけっしてなくって、最近のオンナノコのトレンドなどはどんなだろうと観察・調査しているわけです。あくまで仕事です。
オネーチャン達もワタシのことが気になるようです。『うしろのオヤジ、イケてるよね～』などとヒソヒソ話すのが聞こえてきます(妄想)。
さて後半はいよいよ実技です。
各自持ち寄った靴のお手入れです。ありとあらゆるシュー・ケア・グッズが揃っています。
ワタシはまず
カタギリに借りた、ノーザン別注クロケットのスターリングのお手入れを。
デニムの色が付いて、コキタナイです。
ワタシの靴じゃないので、ブログ用に実験と称して、バケツの水でジャブジャブ
してさしあげようかとおもいましたが、かわいそうなので
まずは
スウェード用のワイヤー・ブラシで革に『傷を付け直す』ようなカンジでブラッシングします。スウェードなどの起毛素材はもともと、革をザラザラに毛羽立たせてあるので、結構思い切ってブラッシングしちゃって大丈夫です。
※但し、ディア・スキンのスウェードなどは繊細なので使わない方がいいでしょう。
汚れ落としを汚れたコキタナイ部分にスプレーします。
少し置いて汚れが浮き出たら、キレイな布でゴシゴシ擦ります。しつこい汚れは爪を立てるようにするといいです。
さっき聞いたばかりの話を、さも産まれたときから知っていたかのようにお客さまにお話するのも、重要なポイントです。
こんなにキレイになりました。
あの二人も、ワタシのテクニックに完全にヤられてしまったようです。フフっ、これしきのことでオレに惚れちまうなんて、ウブな子猫ちゃんたちだぜ、全く。 (完全なる妄想)
さてお次はのワタシのロブの『汚し』加工です。『汚れ』のワタシ向きか?
ペネレイト・ブラシを使って、(ワタシは普段は歯ブラシを使用）靴よりも濃い色のクリームを塗って、部分的に濃くしてムラ感を出して、靴に表情をつけます。
こんなふうにトゥ、指の付け根部分、羽、ヒール部を中心に部分的に汚すとカッコよく仕上がります。
お次は、レッド・ウィングです。
ヒマラヤ・ワックスをスプレーして
少し置いて、不純物が浮き出てきたら
キレイな布で乾拭きします。
ピカピカです。
でもワーク・ブーツはあまりピカピカなのもヘンなので、ワタシはこの方法よりも、普通にミンク・オイルを塗るほうが好みです。ちょっといい加減なくらいがいいです。
あとは、トゥ部分のみを油性のワックスを使ってピカピカにする
鏡面磨きの講習も行なわれましたが・・・ワタシはあんまり好きではありません。なんか原宿のカフェ・バーあたりで、片肘をついて、耳にかかった髪の毛をかきあげながら、トロピカル・ドリンクを飲んでいるヒトが履きそうなカンジで・・・・。
ここで誤解していただきたくないのが、カフェ・バーがダメということではなく、もちろん耳にかかった毛もトロピカル・ドリンクが悪いわけでもなく、ましてや原宿に非があるわけでもありません。
ただワタシにはこういうビシっと決めたスタイルは合わないということです。ワタシのような貧乏人がこれやったら、気になって下ばかり見て歩きそうです。
あくまで好みの問題なので、お好きなかたは是非やってみてください。
なんでもそうですが、トレンドだったり雑誌に載ったりしても、『自分のスタイルにあうか』、『自分の好みか』をよ～く考えてみる、それだけのことです。
なんでも鵜呑みにすると、例えばネクタイの結び方なんかそうですが、一人が小剣をずらすとほぼ98パーセントのショップ店員がそれにならい、ノットが小さくなると数時間後には全国のショップ店員のノットがあっという間に小さくなるという、驚くべき現象が起きています。
最初にやったヒトはカッコいいとおもうのですが・・・。
このスピード、普及率は、ファッションの街、ミラノの100倍以上と言われています・・・ってどうでもいいことなんですが(笑)。でもこの右ならえ現象、どうにかならんかね。情報収集もいいけど、自分の考えはないのか!って・・・・・ん、オマエだけには言われたくない？、そうですね失礼しました。
最後は、また
お土産(タダのモノ)を頂いて帰りました。
誘っていただいたCLAW POINTさま、主催のR&Dさま、たいへん勉強になりました。ありがとうございました。
みなさまも、靴磨きに関して、何かありましたら是非お店のほうへ。
ではでは、また。
イシイ
クロウさんとのデートはコレだったんだぁ。
＞ショップ店員同士のイガミ合いが火花を散らす、緊張感に包まれた雰囲気です。
ホントっぽくておかしい（笑）
ココの製品はホントいいっすよね。
デリケートクリームだけでも
かなり買ってますよ（笑）
by PETTY (2009-04-16 15:47)
PETTYさま、いえいえホントに和やかな雰囲気でしたよ。
でも、そうおもっているのは僕だけだったりして・・・。北島のオヤジ・・・
とか言われてたりして(笑)。
＜デリケートクリームだけでもかなり買ってますよ（笑）
そんなに買うってことは、かなりお宝お持ちなんですね。僕は5年で一瓶
ペースです(笑)。
イシイ
by northernisland (2009-04-16 16:16)
スターリングのデニム汚れ、小職も気になっておりました。
いきなりバケツで水洗いとは！プロの仕事ですね。
参考になりました。（カタギリ君ご愁傷様です）
でもこういった研修があるなんてちょっとビックりですね。
手入れにもイロイロな方法があって、勉強になりました。
あと、自分のスタイルに合った手入れ方法が大事なんですね。
p.s.（古！）子猫ちゃんの毛並みはどうでした？
by ノー関 (2009-04-16 19:21)
R&Dの皆さんとは、昨日までの3日間の東京合同展示会で、ずっと一緒でした。
こちらも出展者の一人なので、デモを見ている余裕がないんですよねぇ。
来週は、大阪でも一緒です。夜は盛り上がりそうですｗ
by ベアトラック (2009-04-17 07:09)
ノー関さま、いつもありがとうございます。
是非汚れ落としに挑戦してみてください。これからスウェードにいいグッズも
入荷しますので。
こう見えても、毎週いろんな研修があっていそがしいんですよ。この間は、お客様の肩にシャツをうまく合わせる講習とか、うまく洋服をたたむ講習とか、すばやく靴ヒモを通す講習などに行ってきました。
靴のお手入れで一番大切なのは、革に栄養を与えていい状態にすることだとおもいます。あとは光らすかどうかはお好みですね。正統のやりかたを知っていて、端折るところは端折るというのがイシイ流です(笑)。
p.s. あの後は、子猫ちゃんたちに食事に誘われたまではいいのですが、そのうちどちらがワタシをとるかでケンカを始めて散々・・・妄想は果てしなく続くよ、、。
ベアトラックさま、展示会お疲れさまでした。
わかっているつもりでも、以外と知らないことや、新たな発見がありました。
ワタシもまだまだアマちゃん、ってことですね。
是非ベアトラックさまもお時間作って参加されてみてはいかがでしょうか?
夜もがんばってください。かわいい子猫ちゃんも見つかるといいですね(笑)。
イシイ
by northernisland (2009-04-17 13:55)
伝説のツイスト広場で撮影ですね。
それにしても
講習中、カメラ片手に席たって撮影しまくり
おまけに女の子まで撮影して
ちゃんと話きいていたのですか？
もしかしてこのブログの構成を考えていたのではないですか・
by derosa84 (2009-04-18 10:28)
derosa84さま、ツイスト広場！！！懐かしいですね。黒沢年雄は万代橋
でしたっけ?
も、もちろん大真面目にき、聞いてましたよ。女の子たちは、タマタマ画面に
入っちゃったんです(汗)。
今日のアルビは、ちょっと残念でしたね。
イシイ
by northernisland (2009-04-18 16:35)