剱岳 点の記 (2009.06.09) [OTEIRE - MAINTENANCE]
みなさん、こんにちは。イシイです。
ワタシは今こんな本を読んでいます。
『剱岳 点の記』 新田次郎
どういうお話かというと、日露戦争後の1907年、国防のために剱岳に三角点を設置して日本地図の完成を急ぐ日本陸軍測量部と、剱岳初登頂を目指す日本山岳会とが、大自然を舞台に展開するドラマです。
一体どちらが先に登頂するのか? どんな展開が待ち受けているのか? それは、まだワタシも全部読んでいないのでわかりません(笑)。
そして、本の帯にもあるように、映画化されて今月20日より全国ロードショーとなります。(こちらをクリック)
ワタシの行きつけのアウトドア・ショップ OUTSPOTさんのブログでも、剱岳でロケ隊に遭遇との記事がありました(こちらをクリック)
OUTSPOTさんたちがロケ隊に遭遇したのが一昨年の10月ですから、映画を作るのって大変なんですね。あとで調べたらロケで200日くらい山に入って、ほぼ順撮りで撮影を行ったそうです。う~ん、ワタシの靴のお手入れ並みにこだわってますな、えっちょっと違うか。
それから、この間ご紹介した屋台もOUTSPOTさんの近くなのですが、ブログをご覧になって行かれた何人かのお客さま情報ですと、最近やってないことが多いみたいです。どうしちゃったのかな?
というわけで、すぐに影響されやすいワタシです。今週末に山に行く予定なので、準備に力が入ってきました。
イシイ家の秘密のロフトに上がると
几帳面なワタシらしく、完璧に整理されたアウトドア・グッズがもう既に準備されています。無駄なものは一切ありません。
海外に行くのでも何でも、前日にならないと気が乗らないワタシにしては珍しいことです。
すぐに影響されやすい洋服屋です(笑)。
山では、おいしいものが食べたい、なんて言ってるやつは邪道です。装備をギリギリまで押さえ、栄養補給が第一の目的です。そしてそれ以外はありえません。
生き延びるための最低限のメニューの研究に余念がありません。
そしてストーブ類なんかも入念にテストです。
けっして、熱燗をつけているわけではありません。
そうそう大事なことを忘れていました。
ウェアの点検です。
数年前に購入したARC'TERYXのゴア・テックスのジャケットも大分くたびれてきて、撥水性もこころなしか落ちてきたような気がします。
お手入れ開始!
まずはジャケットのジッパー類は全部閉めてから
洗濯機に投入します。洗濯モードは脱水のゆるいドライモードがいいでしょう。
洗剤は
防水透湿性素材専用のこんなものもありますが、街着メインの使いかたであれば家庭用の中性洗剤でもいいです。
ポイントは、柔軟仕上げ剤は使わないでください。ゴアテックスのメンブレンの透湿孔をふさいでしまいますので蒸れやすくなります。
あとは普通に陰干しします。
完全に乾いたら、低~中温で、必ず当て布をしながらアイロン掛けをします。
シワにもならないのに、なんでアイロン掛けなの?とおもうかもしれませんが、こうすることによって、撥水性がアップします。
防水性が落ちたと感じる場合は、ゴアテックス自体はしっかり防水しているのに、表生地の撥水性が落ちていることがほとんどです。アイロンを掛けたり、乾燥機にいれることによって撥水剤の小さな柱(撥水基といいます)
が立ち上がって、機能が回復するというわけであります。
この辺のところは、結構誤解しているかたが多くて、洗濯をすると機能が落ちるとおもって洗わないかたが多いようです。(ワタシもそうでした。)
でもゴア・テックス自体は蛍石という石が原料で、非常に丈夫なのであまり心配しなくていいそうです。
最近の防水透湿性素材を使ったウェアやテントにも、機能維持のために汚れがなくても定期的に洗ってくださいと表示があるのもこのためです。
話が長くなりましたが・・・アイロン掛けだけでも
これだけの撥水性が回復しました。そしてキレイになっただけではなく、非常にしなやかになって、新品のような手触りになりました(ホントよ!)
さらに、撥水性を上げたければ
またコレです。WOLYの防水スプレーを使ってください。
缶の下の方の赤丸に注目してください。右のは昔のヤツです。SYMPATEX社オススメとありますが、最近のもの左は、『FOR ALL MEMBRANES』 とあります。ゴア・テックスやブリーズ・ドライ・テックなど、全ての防水透湿性素材に使えます。靴だけじゃなかったんですね。
というわけで、これからの梅雨時期にオススメがこちらです。
★ARC'TERYX THETA AR JACKET ¥81900
剱岳に登るようなかたから、ワタシのように口だけの低山、いや平地専門のかたまで、
『FOR ALL PEOPLE』でございます。
ではでは、また。
イシイ
ワタシは今こんな本を読んでいます。
『剱岳 点の記』 新田次郎
どういうお話かというと、日露戦争後の1907年、国防のために剱岳に三角点を設置して日本地図の完成を急ぐ日本陸軍測量部と、剱岳初登頂を目指す日本山岳会とが、大自然を舞台に展開するドラマです。
一体どちらが先に登頂するのか? どんな展開が待ち受けているのか? それは、まだワタシも全部読んでいないのでわかりません(笑)。
そして、本の帯にもあるように、映画化されて今月20日より全国ロードショーとなります。(こちらをクリック)
ワタシの行きつけのアウトドア・ショップ OUTSPOTさんのブログでも、剱岳でロケ隊に遭遇との記事がありました(こちらをクリック)
OUTSPOTさんたちがロケ隊に遭遇したのが一昨年の10月ですから、映画を作るのって大変なんですね。あとで調べたらロケで200日くらい山に入って、ほぼ順撮りで撮影を行ったそうです。う~ん、ワタシの靴のお手入れ並みにこだわってますな、えっちょっと違うか。
それから、この間ご紹介した屋台もOUTSPOTさんの近くなのですが、ブログをご覧になって行かれた何人かのお客さま情報ですと、最近やってないことが多いみたいです。どうしちゃったのかな?
というわけで、すぐに影響されやすいワタシです。今週末に山に行く予定なので、準備に力が入ってきました。
イシイ家の秘密のロフトに上がると
几帳面なワタシらしく、完璧に整理されたアウトドア・グッズがもう既に準備されています。無駄なものは一切ありません。
海外に行くのでも何でも、前日にならないと気が乗らないワタシにしては珍しいことです。
すぐに影響されやすい洋服屋です(笑)。
山では、おいしいものが食べたい、なんて言ってるやつは邪道です。装備をギリギリまで押さえ、栄養補給が第一の目的です。そしてそれ以外はありえません。
生き延びるための最低限のメニューの研究に余念がありません。
そしてストーブ類なんかも入念にテストです。
けっして、熱燗をつけているわけではありません。
そうそう大事なことを忘れていました。
ウェアの点検です。
数年前に購入したARC'TERYXのゴア・テックスのジャケットも大分くたびれてきて、撥水性もこころなしか落ちてきたような気がします。
お手入れ開始!
まずはジャケットのジッパー類は全部閉めてから
洗濯機に投入します。洗濯モードは脱水のゆるいドライモードがいいでしょう。
洗剤は
防水透湿性素材専用のこんなものもありますが、街着メインの使いかたであれば家庭用の中性洗剤でもいいです。
ポイントは、柔軟仕上げ剤は使わないでください。ゴアテックスのメンブレンの透湿孔をふさいでしまいますので蒸れやすくなります。
あとは普通に陰干しします。
完全に乾いたら、低~中温で、必ず当て布をしながらアイロン掛けをします。
シワにもならないのに、なんでアイロン掛けなの?とおもうかもしれませんが、こうすることによって、撥水性がアップします。
防水性が落ちたと感じる場合は、ゴアテックス自体はしっかり防水しているのに、表生地の撥水性が落ちていることがほとんどです。アイロンを掛けたり、乾燥機にいれることによって撥水剤の小さな柱(撥水基といいます)
が立ち上がって、機能が回復するというわけであります。
この辺のところは、結構誤解しているかたが多くて、洗濯をすると機能が落ちるとおもって洗わないかたが多いようです。(ワタシもそうでした。)
でもゴア・テックス自体は蛍石という石が原料で、非常に丈夫なのであまり心配しなくていいそうです。
最近の防水透湿性素材を使ったウェアやテントにも、機能維持のために汚れがなくても定期的に洗ってくださいと表示があるのもこのためです。
話が長くなりましたが・・・アイロン掛けだけでも
これだけの撥水性が回復しました。そしてキレイになっただけではなく、非常にしなやかになって、新品のような手触りになりました(ホントよ!)
さらに、撥水性を上げたければ
またコレです。WOLYの防水スプレーを使ってください。
缶の下の方の赤丸に注目してください。右のは昔のヤツです。SYMPATEX社オススメとありますが、最近のもの左は、『FOR ALL MEMBRANES』 とあります。ゴア・テックスやブリーズ・ドライ・テックなど、全ての防水透湿性素材に使えます。靴だけじゃなかったんですね。
というわけで、これからの梅雨時期にオススメがこちらです。
★ARC'TERYX THETA AR JACKET ¥81900
剱岳に登るようなかたから、ワタシのように口だけの低山、いや平地専門のかたまで、
『FOR ALL PEOPLE』でございます。
ではでは、また。
イシイ
最後の画像ですが...合成? 本物?
本格的な登山ですね!
by 親父 (2009-06-09 14:57)
昔のゴアテックスは洗濯すると死にました。第一世代とかあったなー。
もう第何世代なんだろう。
今でも防水透湿素材の最高峰なのはすごいですね。
模造品が出ては消え。○東電工の○クロテックスとか今でもあるのだろうか。
偉いのは単なる素材の品質管理のみならず、最終製品段階までの
クオリティーコントロールですね。ゴアテックスのタグは大した信頼の証
だと思います。(靴屋の親父さんが厳しいと嘆いていたっけ)
本当にイバれます。(最近こういう実の伴うタグってあるだろうか)
ロロピのストームシステム、似てるんだけどシームシーリングを怠って
いるので意味ないし(結構コート持ってたりして)。
by メメント森 (2009-06-09 15:47)
親父さま、も、も、もちろんモノホンのワタシの夢の中の再現ですよ!
メメント盛り、いやメメント森さま、さすが山屋のリアル・ゴアテックス第一世代!
通気性のある第一世代は、今だにテントなんかに使われているようです。
品質管理の厳しさとタグの信用性については、ホントに同感です。靴なんかは、テスト用に、水の中で靴のつま先を動かす専用のマシンがあるとか。
ファッション・ブランドものにもこうしたテストをしているとはスゴイですよね。
でも僕はまだ、本当のゴアのありがたみのわかる状況を体験したことのない
『オーバー・スペック野朗』です。
ロロピ、ご不要でしたらサイズ詰めてください(笑)。
イシイ
by northernisland (2009-06-09 16:29)
最後の写真
私はドリフターズの得意な、
カメラを90℃傾けて撮ったやつだと思いましたが…
by ジュリア (2009-06-09 17:34)
ジュリアさま、あっそれ昔ありましたね。
こんなハードなところで毎回ロケやってたら命が持たないので、次はそれでいきます。
イシイ
by northernisland (2009-06-09 17:58)
僕も映画『剱岳 点の記』 は楽しみにしています。
準備進んでますね。
個人装備はザック1個、中型ダッフルバック1個でお願いしますよ。
by derosa84 (2009-06-09 22:51)
さすが、名ショップ店員のかがみ!
なにげにお店の商品を紹介しています。
週末の登山&キャンプへの意気込みが感じられます。
個人装備はザック1個、中型ダッフルバック1個でお願いしますよ。
by クロウポイント (2009-06-09 23:11)
derosa84さま、着々と準備進んでますよ(ホントはオオバラコクタイですけど)。
荷物はなんとか小さくまとめます。積めなくなって置いていかれるとイヤなので(笑)。ヨロシクオネガイシマス。
クロウポイントさま、いつもオバカ・ネタばかりなので、たまに商品紹介すると新鮮でしょ!(本来なら商品紹介が当然なんですが・・・)
週末は浅野忠信になりきっていきますよ。
イシイ
by northernisland (2009-06-10 13:50)
槍ヶ岳には登ったことがありますが、剱岳は未体験ゾーンです。
怖い山だそうです。
アイロンがけで撥水性が増すとは、とても勉強になりました。
でも・・・ゴアテックス製品を持ってなかったんでした~(爆)
by ベアトラック (2009-06-10 17:10)
ベアトラックさま、いつもありがとうございます。
僕は、槍も剣ももちろん登ったことありません。登ったことがあるのは、角とか、護摩とかの、ゴア入らずのとこばっかしです(笑)。
ゴア・テックスに限らず、撥水加工してあるものでしたら大体アイロン掛けが利くとおもいます。是非お試しになってみてください。
イシイ
by northernisland (2009-06-11 13:58)